by hidemaro2005
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5月6日、菅首相は静岡県御前崎市の浜岡原発の全面停止を、中部電力に要請し、9日中部電力はこの要請を受ける旨を記者会見した。菅首相はこの措置を「国民の安全と安心を考え」としているが、地元をはじめ難色を示すものも多い。「地元へは何の相談もなかった」というのが主な理由だという。
一方で、民主党の岡田幹事長は15日、青森県大間町に電源開発が建設中の大間原発を視察、立地周辺市町村の首長らとの意見交換会では、建設継続の必要性を重ねて強調。同原発から半径30キロ圏にかかる函館市では建設中止の声が根強いが、そうした意見を考慮する姿勢は見られなかった。 このブログで、震災以前に大間原発の事について触れたが、事はその当時と比べものにならないくらい、深刻な懸念が生まれているのは確かである。つまり、風評被害の恐ろしさばかりでなく、この津軽海峡自体が「死の海」になりかねないと言うことでもある。地図を見れば大間原発は地形上、外洋でなく内海に向いた原発である事に気づく。同じく内海に面した原発は四国電力の上関原発だが、これも大間と同じ計画建設中の原発である。 大間原発が「絶対安全」という保証はどこにもない事が、今回の震災で明らかになった事だけは確かである。そして、仮に今回と同様の事故が起こり、海洋汚染が起こったならば、水産業だけの風評にとどまらない。もちろん観光業も含めてのことだが。内海に面した原発だとこの被害は計り知れないであろう。しかし、津軽海峡という海峡は単なる内海ではないのである。要は、津軽海峡の真ん中は、国連海洋法条約37条による「国際海峡」にあたる「公海」であるということである。 つまり、大間原発に事故が起こった場合、重大な国際問題になりかねないのである。 この海峡はコンテナ船が頻繁に往復する船舶物流の重要な航路であるが、たとえば今回の福島原発なみの事故が起こった場合、当然航行不可になるであろう。 その時にこの航路を利用している国から損害賠償を要求される可能性も出て来かねない。内海のリスクのうえに、このような国際的なリスクも考えるのにもかかわらず、「何故ここに原発を建てるのか」という根本的な疑問が生まれる。 日本における電力供給が、何故これほどまでに原発に依存しはじめたのかは、これまでの政策のなせる業であり、国際情勢や経済政策も含めて行ってきたことだ。したがって、これらをどうのこうの言っても仕方がない。立地はともかく、「補助金」という甘い汁も含めて設置自治体が、これらの建設を受けいれたり、反原発の運動の意識のベクトルが的外れだったという事も含め、現在の状況がある程度、必然的に生み出されたのは受けいれざるを得ない事実である。 何が悪かったとか誰かの責任だという問題ではないし、それを明かしたところで時間の無駄であり、そんなエネルギーを使うのなら現状のベターを問うべきだろう。 したがって、私たちが残された途とは、一旦、あらゆるしがらみから離れて、「本来のあり方」の視点から、今後どうすべきなのかを改めて見直すという真摯な態度が必要であろう、という事なのだ。すでに原発が必要だの廃止すべきだのと諍う次元の問題ではない。 般若心経の中に、「遠離一切顚倒夢想」と言うくだりがある。節電とか、CO2とか、経済効果とか、補助金とか、雇用とか、なんだとか。そういった「自分発」の欲というものをひとつリセットして、「そんなにまでして何故そうしなくてはならないのか」「本当の安心とは何か」という本来の命題に対し、今を何をすべきなのか、どうあるのがいいのかを考えた方がいいのかも知れない。 頑張れ東北 お気に入りいただけたらお願いします↓ にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村
by hidemaro2005
| 2011-05-18 00:03
| 函館・道南
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