by hidemaro2005
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
2022年 05月 2021年 11月 2021年 07月 2021年 03月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 04月 2020年 03月 2019年 12月 2019年 10月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 02月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 06月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 03月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 最新のトラックバック
検索
タグ
フォロー中のブログ
外部リンク
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
|
かなり前から言われていることですが、日本の漁業には、「構造的欠陥」があると言われてるんです。
それを感じたのは、たまたま、あるTV番組で、漁師たちが「勝負」の世界で生きてるって言う話なんです。まぁ、「津軽海峡のマグロ」の話なんですが、その中でも実に「勝負」の要素が強い「一本釣り」の番組でした。まぁ、「獲れるヤツは獲れるが、獲れなかったら終わり」というものです。つまりは生産活動である漁が、「競技」になってるんです。もちろん、燃料代や餌の「イカ」もすべて無駄になってしまう。生産活動が言ってみればギャンブルになってるんです。マグロ獲れればメチャ金になってペイできますが、獲れるのはほんの一握り。それがルールだからです。「負けたら」餌のイカも燃料もすべてパーです。 バラエティ番組的にはオイシイ題材ではあるんですが、経済的に考えれば、何という生産性の悪い話なんだ。という感想を持ちましたね。まぁ、娯楽的なTV番組としては、おもしろい話だけれど、資源や経済的な観点から言うと、これでいいのかな?というヤボな考えを持った事は確かです。生産活動を「ギャンブル」にしたら、こりゃ、破滅は目に見えてますよ。 大間のマグロ一本釣りは有名ですが、これはいわゆる職人業だと言う事は知られています。資源確保のため、一番にあげた人以外は撤退するという「しきたり」もわかりますが、生産性は非常に悪い。大間では、なにも一本釣りだけではなく、大型の延縄漁も併用してると言いますから、ある意味TV用の演出だとは思いますが、こんな生産性の悪い漁なんか自滅を招くだけだなと思いました。 また、イカの無駄捕りも何となくムッと来ましたけれどね。それよりも、農水省の水産行政に対しても、ホントに考え直さなければ、漁村はおろか、日本の漁業全体が大変な事になるような感じがしています。 魚介類を「資源」という観点から見たら、様々なことが見えてきます。また、漁村が漁村としてコミュニティとして存続するためには、もっと漁民の「所得」をあげなくちゃいけないと思いました。たとえば、100円の農作物と、100円の魚があったとしたら、農家の場合は約45円が取り分、ところが漁師の場合は25円しか取り分がありません。しかも、生産に必要な漁船の維持費や魚箱に至るまでの必要経費はすべて自分持ちです。漁協は、これら経費の「借金」を貸し付ける形をとっています。 競争に勝ったら、一攫千金もあり得るの世界です。だから、高性能の漁船や魚探等の設備投資に走って、競争に勝とうとする。 だけど、言っちゃ悪いが、漁協が胴元のような形になってしまっている。きわめて投機的な構造なんですよ。生き馬の目を抜くってカンジで。こんなんじゃ、今どきの「優しい」若者は漁業に背を向けてしまうのは仕方ない気もします。 総体的に、日本の漁業者は本当に生産効率が悪い状況で生産活動をしているんですな。また、漁業というのは「生態」相手の生産活動ですから、本気で資源確保をしないと、自分で首を絞めることになるんですが、なかなかそうはいかない。なぜなら、いまだに「ヨーイドン」で、少ないパイを奪い合う生産行動になっているからです。そこには本当に複雑な要因があります。日本の漁村が、本当に活性化する道はどうするのがいいのか、これから、この事を少し考えていくことにします。 頑張れ東北 ↓お気に入りいただけたら、どれかにクリックをお願いします (〃ゝω・人) にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村
by hidemaro2005
| 2011-11-28 23:04
| 評論
|
ファン申請 |
||