by hidemaro2005
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ここんところ、渡島半島の西部方面をめぐるプチ旅が続いておりました。
そだね~、たまにゃ東方面も回りましょうか。というきっかけは、いつもの如く、妙なところでみ~は~なカミさんが、「あいす118ソフト~(`∀´〃)∀ 」と騒ぎましたので、まぁ、たまには下海岸(注1)もいいかね~と思い、そだ、恵山のつつじもいんでないかい?というノリで、言ってみれば「函館市内ドライブ」としゃれ込んだわけです。 この地区ってのは、あたしにとってはまぁ、いろんな意味で馴染みの所でもありますし、それこそ「酸いも甘い」も熟知してるところなんであります。だから、そうだなぁ、なんとなく「観光」って気にもならない所なんですけれど、今日は、こっち方面、何となく天気が芳しくない中、結構な人出がございました (^◇^ ;) さて、目指したのは「恵山つつじまつり」がおこなわれています、「函館市恵山地区」なんですな。実は、あたしが知ってるこの地区っていうのは、別の意味で「おもしろさ」があるわけなんですな。 基本的な解説から言いますと。まず、この恵山地区というのは、もともとは「北海道亀田郡尻岸内町」という行政区分でございました。それが「恵山町」となって、現在は函館市に合併したという変遷を辿っています。 ここの地区には、霊峰「恵山」がありまして、その中腹の火口原である「賽の河原」は「道南第一霊場」とされ、対岸の「恐山霊場」の妹分として、あたしの幼少の時期なんか、ここに沢山の「イタコ」さんが「霊下ろし」と称しまして、亡くなった方の霊魂を招来する儀式なんかが盛んにおこなわれていたのが記憶にございますよ。言ってみれば道内唯一の「公認心霊スポット」でもあるわけなんですな (  ̄V ̄) 確かに今でも火口原=賽の河原は、なんと言うんですか、人を寄せ付けない異空間のような雰囲気を醸し出してますな。これはこれでよいのですが、実を言うと、この登山口に向かう途中、未だに妙な風景に出くわします。最近はまだ良くなったかも知れませんけれどね、実はここって、「バブルリゾート」に晒された場所でもあるんですな。 その昔、ここは「恵山モンテローザ」という一大リゾート施設だったんです。 昔からあった「恵山高原ホテル」を、ある企業がバブリーな大資本で買収して、黄金の巨大釈迦涅槃像、巨大観音像、金閣寺もどきの「金龍閣」、大凱旋門、巨大屋外プール、ログハウス村など、まさに「バブルリゾート」そのままの施設が、1990年代初頭に、ここにできたわけなんですな。 あたしは、鄙びた温泉ホテルしか知りませんでしたから、当時の仕事で行ったときにマジでびっくりしたのを覚えてます。シャトルバスの規模がアクセス道路のキャパを越えてたところから、大丈夫かいな?この施設・・・。( ̄~ ̄;) と思ってた矢先。あっという間に経営破綻。この施設はマニア垂涎の「廃墟」に陥ってしまいました。 さて、今回も天気はあまり芳しくはなかったのですが、つつじは綺麗でございました。しかしながら、未だにどうしても視界に入る観音像が存在感を醸し出しております。まさに金ぴかですが・・・・。なんでしょうなぁ、ひょっとしたらFRPかな?というような感じです。あまりにも、「さび」がないんですよ・・( ̄-  ̄ ) まぁこれも、モンテローザの「廃墟」なのだと言う事でしょうな。 仏教の本質とは、「諸行無常」です。その意味においては、このバブルの残滓などはまさにこれを教えてくれています。これらのものも、いずれは土や草に埋もれていくのでしょう・・。まさに「奢れるものは久しからず、ただ、春の夜の夢の如し」・・・・・皮肉なことですが、もっとも仏教的な「諸行無常」を教えてくれてるところは、さすが「霊場」のなせる技なのかも知れませんなぁ・・・( ̄-  ̄ ) でも、この観音様、どんな観音様かしらね・・。まぁ、「観音」様は変化しますからね何観音でもいいか・・・。 注1) 函館市から東方向の津軽海峡岸地域 ↓お気に入りいただけたら、どれかにクリックをお願いします (〃ゝω・人) にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村
by hidemaro2005
| 2012-06-04 01:57
| 函館・道南
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