by hidemaro2005
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さて、前回までに、画面構成の基本的な理論に触れましたが、やはり、画面は美しく、リズムのあるものでなくては、美しさや表現力はもつことが出来ません。で、画面の大きなリズムを生むには、上下や左右の「リズム」を出す必要があります。基本中の基本リズムは「二拍子」ですから、画面における二拍子、それは「対称」という概念です。専門用語で言うと「シンメトリー」というヤツです。
いくつか例をあげてみましょう。 よく日の丸構図という言われ方をしますが、この構図って実は究極のシンメトリーだったりするわけでございますな。で、シンメトリーにさらに味を付けるのが「透視法」でございますな。透視法という技法は、中学校の美術でも取り上げてるヤツですが、必ず「消失点」というものがあるわけでございます。西洋絵画の中であみ出された遠近法の、まぁ、ほとんど数学で言う幾何学の領域なんでございますが、構図の中になにがしかの「消失点」を配置することで、画面に奥行きが生まれるわけなんです。 この技法は「鉄道写真」とか「船舶写真」なんかでよく使われる構図でございます。アニメで言えば宇宙戦艦ヤマトの描き方なんか、まさにこれですね。で、これもまた二等辺三角形を構図の中に描くっていう意味では、シンメトリー的な絵のリズムを生んでいるっていうことなんですね。写真とか「絵」っていうのは、実はすごく数学的だったりするんです。
by hidemaro2005
| 2016-12-19 23:31
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