by hidemaro2005
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過去は「戦争を知らない子供たち」なんていう歌が流行りましたけれど、うかうかしたら「国鉄を知らない子供たち」なんてのがどんどん増えていくんでございましょうな。 そもそも、「国鉄」とは、「日本国営鉄道」とか「日本国有鉄道」の略称なんでございます。ひもとくと、戦前の日本の鉄道網のシステムは、国が建設した鉄道の「官鉄」と民間が建設を許可した「民鉄」の2系統で建設し、業績が上がった民鉄の運営権を国が譲り受ける形で、全国に鉄道網を増やしていったのでございます。むろん、第2次大戦中は、挙国一致、国民総動員法の下、民の財力で「国営鉄道」のネットワークは全国に広がっていったわけでございます。こうして鉄道省が管轄する国営鉄道が「国鉄」と呼び慣わされることになりました。 戦後、GHQの指示により、日本の民主化が進められ、国営鉄道に労働組合を作るように指示され、そのために国営鉄道は国の所管から手を離れ、公共事業体として「日本国有鉄道」という特殊法人になったんでございます。今あたしたちが普通に呼んでいた「国鉄」はこの略称というわけになります。この公共事業体とは、公共性の高い事業について国が出資した上での独立採算を行う企業体のことで、国鉄の他に「電電公社」「専売公社」があり、ひっくるめて三公社と呼び慣わされました。 国鉄は当初優良な企業体でしたが、やがて赤字に転じます。その原因は色々ございますが、その補填を財政投融資と鉄道債に頼ったため、利子の支払いが膨らみ赤字体質に陥ったのと、民業圧迫を避けるため、不動産や流通の副業禁止によって、私鉄のような多角経営による、本業支援が出来なかったこと、モータリゼーションや航空機との競合。さらには運賃値上げに国会審議が必要なことなど、構造的に「赤字補填」が出来ない仕組みになっていたんでございますな。しかも、政府による雇用対策の受け皿にも使われ、準公務員としての人件費も相当な負担となって、赤字は雪だるま式に増えていたんでございます。 1970年代になって運賃の値上げが認められ、長期債務の補塡のため、毎年のように運賃が上がるのと、労働組合活動の深刻化で、利用者の「国鉄離れ」が加速して行きました。 政府がこの事態を決着させるために浮上したのが「国鉄分割民営化」の策でございました。その内容は、旅客部門を、北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州の6社に分割、施設部門もそれぞれ旅客会社に譲ります。また、貨物部門は使用料を払う形の分離方式に、雇用対策および、国鉄時代の債務の整理継承組織として、国鉄清算事業団が作られました。 現在残された国鉄の長期債務は28兆円は、1998年度から60年間をかけて一般会計で債務を国民の負担でまかなうことになるわけでございます。 JR各社はそれぞれに業績を上げたり、そうでなかったりという現況ではございますが、決して「一企業」レベルでは割り切れない事情も、そこにはあるのでございます。 ↓ お気に入りいただけたら、どれかにクリックをお願いします (〃ゝω・人)
by hidemaro2005
| 2018-02-14 20:38
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