by hidemaro2005
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高龍寺は小さい頃の遊び場であったが、同時に「不思議なもの」がたくさんある場所だった。つまり、そこには伝説もあり、また、奇妙な石像やら石碑が無造作に境内に点在していた。だが、その一つ一つを丁寧に調べてみると、ものすごく深い歴史がそこに込められており、言ってみればそのことが自分にとっての好奇心を呼び、それがきっかけになって勉強に目がむいていったような気がしている。つまり、私にとって先生のような場所だったのかもしれない。
函館の高龍寺は、正式名を国華山高龍寺という曹洞宗の寺院である。 寛永10年(1633)、松前の法源寺末として、法源寺の僧芳竜が亀田(現ガス会社付近)に建てたのが始まりであり、函館市内の現存の寺院の中ではもっとも古い寺院である。宝永3年(1706)に大黒町(現弁天4付近)に移った。天保8年、明治2年(箱館戦争による放火)、明治11年と焼け、明治12年(1879)の街区改正で現在地に移った。 本堂と山門は明治時代の木造伽藍として有名で、総ケヤキ造りの本堂・山門・塀の彫刻は実に見事で、山門だけでも207個の彫刻がある。これらは越後で製作され、帆船で運ばれた。また、この寺にはムジナがいたという伝説があり、小さい頃にこの話を聞いて本気で寺内を駆け回り、ムジナを探した記憶がある。 また、本堂前には青銅製の大きな聖観音像がある。この像、実はもともと松前にあったものだ。松前には明治45年(1912年)まで寿養寺という曹洞宗の寺院があったが、この寺は開拓集落の拠点となるべく、天塩町に移転した。その際に松前の旧寺内にあった聖観音像が高龍寺に移転されたのだということである。 台座の銘を調べてみると、この像は嘉永2年(1849年)に、松前藩家老の松前内蔵が大坂の鋳物師に作らせ、それを寿養寺に寄進したのだという事が見て取れる。 松前内蔵は、松前藩13代藩主松前道廣の第5子で、幼名は富之助のちに小源太。家老職の松前廣政の養子になって、松前内蔵廣純と名乗った。のちに松前崇廣の命によって、福山城(松前城)の築城総奉行を務めた人である。ただ、道廣公蟄居のあとに年少の藩主が続く中で、家老として専横を行った人としても記録に残っている。 そのほかにも様々な「トリビア」がここには詰まっている。高龍寺に限らず、身近にあるものは、必ず歴史があり、何故ここにそれがあるのかを探ることは、本当におもしろく価値のあることだと思う。 頑張れ東北 お気に入りいただけたらお願いします↓ にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村
by hidemaro2005
| 2011-04-23 20:57
| 函館・道南
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