by hidemaro2005
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さて、おなじみの「検証シリーズ」です、(`ー´〃)・・・てか、いつの間にシリーズ化したんだ?
( ・◇・)? まぁ、それはさておきまして、前回紹介いたしました、高野山の「大師陀羅尼錠」、「大師陀羅尼助」、これ、どう違うんだ?という謎が残りました。そこで、それはいったい何だという事をレポートしてみます。 まず、丸薬本体の比較をしてみると、陀羅尼錠の方が若干ですが光沢があります。陀羅尼助の方はちょっと茶色がかっているような感じがしますが、たぶん気のせいかもしれません。見たところ両者の違いは見いだせません(ㆀ˘・з・˘)b 匂いや味は、双方ともさほど違いはありません。舐めてみると、どっちも「良薬は口に苦し」という言葉を、モロに地で行きまくっています。(TДT)ニガ! それじゃ、成分が違うんじゃないのかと、裏を見てみます。 【大師陀羅尼錠】・・・1回量(5錠中)日局オウバク3.0g、日局リュウタン0.4g、アオキ0.1g、 より抽出した乾燥エキス0.85g 【大師陀羅尼助】・・・1日量(6錠中)日局オウバク3.0g、日局リュウタン0.4g、アオキ0.1g、 より抽出した乾燥エキス0.9g とあります。成分はまったく同じなんですが、処方する服用量、陀羅尼助の方は1日でこの量、陀羅尼錠の方は1回でこの量を服用するようになっている事に気付きます。つまり、陀羅尼錠も陀羅尼助も実は同じなのですが、処方の違いで二つの銘柄があるのではないか?( ̄-  ̄ )b つまり、陀羅尼助3回分を1回で服用するのが陀羅尼錠。0.05g優しく処方して、1日分を1回でのみなさいよ。というシステムなのではないでしょうかね? でも、1錠あたりの値段は陀羅尼錠は5円70銭、陀羅尼助は7円70銭で、陀羅尼錠の方が何となくお得感がありますな・・・。ただ、1回あたりの薬価は陀羅尼錠が28円60銭、陀羅尼助だと15円40銭弱です。まぁ、何とも言えない感じですね。 それでは、たぶん効能がその服用方法によって違いがあるはずなんですけど。どうでしょう 【大師陀羅尼錠】・・・食あたり、水あたり、吐き下し、軟便、消化不良による下痢、下 り腹、下痢・・・・・とあります。 【大師陀羅尼助】・・・胃弱、胸やけ、食欲不振、胃部、腹部膨満感、嘔吐、はきけ(二 日酔い、悪酔いのむかつき) ・・・・・( ̄ー ̄)ニヤリ・・・・微妙に効能が違うじゃありませんか。 大師陀羅尼錠、大師陀羅尼助は、共に高野山ゆかりであり、「大師」というのは弘法大師、すなわち空海が創出したものです。という事になっています。ところが、よく調べると、「陀羅尼錠」は高野山でしか作られていませんが、「陀羅尼助」は、修験者常備の薬を祖として、あちこちに「陀羅尼助」の薬舗があるんですよ。なんだ、陀羅尼助ってこれだけじゃなかったんだ・・(ㆀ˘・з・˘) また、陀羅尼助の発祥は、高野山ではなく大峯山洞川だという事なんです。「陀羅尼助」という薬そのものが、役小角(役行者)という伝説的な修験者によって作られたと言われているわけです。7世紀末、文武天皇の時代に疫病が大流行し、役行者が吉野の山中に生えていた薬草、キハダの木の内皮(オウバク)を煎じて多くの病人にのませて救済したのがはじまりなんだそうです。だから、空海の時代には、陀羅尼助はすでに修験者の秘薬としてすでに存在していたわけなんで、「大師陀羅尼錠・陀羅尼助」とは、「弘法大師空海がつくった陀羅尼助だよ」という、言ってみれば「梅宮辰夫の漬け物」みたいなもんだったわけですな。 漢方のオウバクは、古くから胃腸薬として知られていて、日本薬局方でも生薬として認められています。主成分はベルベリンという成分なんだそうで、抗菌作用があるという事ですが、基本的に、食あたりによく効いた薬なのは感じられますな。で、高野山のほかにたくさん「陀羅尼助」が作られているんです。陀羅尼助でググれば、こんなにあるの?というくらいヒットします。つまり、「陀羅尼助」は古来の民衆薬だったわけですね。 で、空海が活躍したのは8世紀末ですから、100年後に空海が、役行者からはじまる修験者の知恵の薬としての「陀羅尼助」を薬学的に体系的に伝え、空海がこの至宝薬「陀羅尼助」を頓服処方の「大師陀羅尼錠」健薬としての処方としての「大師陀羅尼助」という形にしたのかもね。という想像も沸いてくるから不思議です。( ̄∇ ̄) こう考えると、陀羅尼助とは、日本人の知恵そのものの象徴なのだと思えちゃいますね。 頑張れ東北 大峯山 陀羅尼助丸 徳用袋 (1200丸) ↓お気に入りいただけたら、どれかにクリックをお願いします (〃ゝω・人) にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村
by hidemaro2005
| 2011-12-26 23:03
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