by hidemaro2005
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この季節になりますと、子どもを学校に通わせる親御ざんたちや、担任の先生やらが、どよ~~ん(-⊿-)ゞ゛と憂鬱な場面にぶち当たります。朝日新聞が特集したり、ネット上ではこんなページもございます 不要論まで出ておるPTAではございますが、そもそもPTAってなんだや?って、意外とわかってない方が多いんじゃないのかと思われますな。
また、その何というか、かつての隣組みたいな予定調和的な組織になってしまった背景もいくつかその原因を検証してみとうございます。(  ̄3 ̄)b そもそも、PTAというのは、Parent Teacher Association(父母と教職員の会)という言葉の略称です。で、これは日本が発祥ではございません。この組織の概念は、そもそも19世紀末のアメリカで、フィービー・ハーストとアリス・バーニーという二人の母親が、参政権のなかった母親達のため、自らが子どもの教育環境の向上を、全米に訴えるための議会を開こうとして始めた民主運動が始まりでございます。これに呼応して、父親や教師や政治家も賛同し、全米PTA団体と発展し、児童福祉に対する要求活動を組織的に行ってきたわけでございます。 で、なんで日本にこれが広がったかというと、それは第2次大戦の敗戦後、GHQの指令による日本教育の民主化の一環として、この概念が持ち込まれたのでございます。それを受けて、文部省にGHQがアメリカのPTA活動の資料を示し、日本における PTA の結成を指導した。これを受けて、昭和 21 年10 月に文部省内に「父母と先生の会委員会」が設置されたのが始まりなんでございます。 翌年、この組織は「父母と先生の会‐教育民主化のために‐」と題する PTA 結成の手引き書を作成し、全国都道府県知事にあてて文部事務次官名で送達したんでございます。 この中で,PTA の趣旨を、「子ども達が正しく健やかに育って行くには、家庭と学校と社会とが、その教育の責任をわけあい、力を合わせて子ども達の幸福のために努力していくことが大切である。」(日本PTA全国協議会資料) としています。 また、 「ところが、現実での実状ではどういうことかというと、子ども達に影響を与えるこの学校、家庭、社会という三つの場所がお互いに密接な連絡をもたず、みんなバラバラになっていることが多い。」 と、連携を呼びかけていますが、戦前の学校にそういう組織がなかったかというと決してそうではなく、それぞれの学校には、父兄会とか、母姉会とか、後援会とか、保護者会とかが存在はしておりました。しかしそれらは、学校の要請に応じて、学校設備や催しの寄付や、後援をすることがその主な仕事であったわけでございます。 でございますから、教育の「民主化」のためには、「先生が中心となった会ではなく,先生と父母が平等な立場に立った新しい組織を作るのがよい。」と説明して、会の作り方、運営の仕方、運営費の作り方、会の役割などを具体的に詳しく説明した文書を全国に発信したんでございます。この辺の経緯については、日本PTA全国協議会(略称・日P)の沿革資料に詳しく載ってございます。 このあたりの資料については、各学校の校長室とか、資料室とか、進んだ学校だとPTA活動室なんかに、埃かぶっていると思いますから、学校に行ったときに「見せて~*`・∀・´)ノ」と頼んだら見せてくれるかもしれません。 会の作り方については、このように書かれています。 「児童生徒に限らず,子ども達の問題に関心を持っている人々が参加することは差し支えない」、「完全に民主的な団体であるから」「父母も、校長も、先生も、有力者も、平等の立場で会員として参加し、会の運営を民主的に進めていくことにするがよい。」とか、運営については、「政治的な色合いを持つとか、一宗一派の宗教的勢力に支配されるとか、身分地位や経済的な差別によって、色づけられてはならない。」「営利を目的とする会でもない」などの点に「十分留意すること」など、また、運営費についても、会員の会費があまり高くならないように、バザー、手芸の講習、映画会開催などで経費を捻出することも考慮すべきなどとされている。(日P資料) このことは、PTAの趣旨に賛同するのであれば、会員は必ずしも保護者である必要はないのだという事が、ここで述べられているわけでございます。本来はものすごく開放的な組織なんだということがわかります。 また、その効用については、こう言うように列記されています。 •学校の設備が充実するようになる、 •義務教育を受けるべき子供が全部就学できるようになる、 •民主主義の教育が理解できるようになる、 •自分たちの知識や教育を身につけることができる、 •児童生徒を良い環境の中におくことができる、 •児童生徒の保護対策をたてる気運が生まれる、 •先生の生活を保護することに協力できる、 •先生から社会教育に協力してもらえるようになる、 •保健衛生の状況がよくなる、 •学校給食をうまく実施できる、 •学校が美しくなる、 •児童生徒のために学校以外での娯楽のプログラムを作れる、 •児童生徒の職業指導の役に立つ、 •父母と先生との間柄が親密になる、 •会員の相互が親しくなってお互いに助け合う気持ちが出てくる、 と、このように多様な側面から PTA 活動の可能性をあげていることがわかります。(  ̄3 ̄)b なんだか理想的で、現在の実態とはほど遠い感じがしますが、そもそもアメリカ生まれのPTAとは、こういう理念で日本に植え付けられたんでございます。それなら、なにゆえ現在のような閉塞した組織になっているのかというと、日本における独特なPTAの広がり方と、その後の教育情勢が大きく関わってきます。(ㆀ˘・з・˘)b (次回へ続きます) ↓ お気に入りいただけたら、どれかにクリックをお願いします (〃ゝω・人) にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 密林shop DVD 本 スパム防止のため、コメントを承認制にしました。お手数掛けますが、なにとぞご了承ください
by hidemaro2005
| 2015-05-28 23:05
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