by hidemaro2005
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前回も触れましたが、昭和22年には「父母と先生の会‐教育民主化のために‐」と題する PTA 結成の手引き書を作成して、全国にPTAを作るように働きかけたんでございますが、これが大ブレークして広がりを見せるんでございます。
つまり、戦後まもなくの時期は、「なんでも民主化」が大流行したからなんでございますよ。まぁ「青い山脈」なんかが大流行したのと同じノリでございます。 で、戦時中に低調になっていた学校の後援会やら、父母の会なんてものが、物資の乏しい学校事情も相まって、「学校の民主化に親も協力しよう!」ってなノリでこぞって「PTA」の看板を打ち立て、あっという間に全国津々浦々の学校にPTAが作られたんでございます。そのスピードがすごいわけ。通達の1年後にはその数7割に達してます。何でそれができたかというと、実はその背景に、元々学校には「後援会」という組織がほとんど存在していたという物理的要因がございます。 戦前から学校に存在した後援会組織は、その多くが教育振興を表向きにしてはいたけれど、実態的には物的援助を主とするもので、学校運営予算の穴埋め的なものでしたから、運動会の手伝いとか設備の営繕活動、寄付集めとかそんなものが主な活動だったんでございます。(あれ?どっかで聞いたような) もう勘がいいお方はもうお察しになったと思いますが、こうしてできたPTA組織のほとんどは、旧来の後援会の「発展的解消」という形をとり、実情は「PTA」の看板を付け替えただけで、活動内容は旧来と全く同じものだったというわけでございます。昭和23年の文部省調査報告では、「旧来のものをPTAに切り替えただけで、真にPTAであるものは極く少なく、おおむね後援会的性格を払拭できず、単なる看板の塗り替えに過ぎないものが多い。」と述べています。 また、PTA結成の動機も「県の指令によるもの」がほとんどであり、自発的というより、行政の指示によってという受け身的な結成動機がほとんどであったわけでございます。同時に「時流に乗った」という動機も数多く、とてもPTAの本旨を理解して結成されたとは言えない事情がルーツにございます。したがって、PTAも上部組織に行くに従って「意識高い系」になり、単位PTA組織の段階だと、「お手伝いをやらされている」という二極化が否めないですから、「めんどくさい」という図式にならざるを得ないのでございます。PTAの研究大会や後援会が「動員」に頼らざるを得ない背景も、この「意識の二極化」から来るものでございます。 また、この頃はPTA組織が、地域の有力者の権威基盤になっているという実態も報告されており、教育振興を理由にした「寄付集め」に適した組織に変貌した実態もうかがい知れるわけでございます。 ↓ お気に入りいただけたら、どれかにクリックをお願いします (〃ゝω・人) にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 密林shop DVD 本 スパム防止のため、コメントを承認制にしました。お手数掛けますが、なにとぞご了承ください
by hidemaro2005
| 2015-06-09 00:10
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