by hidemaro2005
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
2022年 05月 2021年 11月 2021年 07月 2021年 03月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 04月 2020年 03月 2019年 12月 2019年 10月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 02月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 06月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 03月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 最新のトラックバック
検索
タグ
フォロー中のブログ
外部リンク
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
|
さて、前回では居酒屋が「飲み放題」にしても、店はきちんと利益が上がり、客側も割と「お得感」があると言うお話を致しました。もう一度ドリンクごとの原価をおさらいしてみましょう。たとえば、一番の鉄板、取りあえずの生ビール!*`・∀・´)ノ、 はい、原価約150円。これはサーバーでの原価でございます。20リットルの樽だと約10,000円で仕入れることができます。中ジョッキ一杯あたり400mlとして、泡が3割ほどジョッキを占めるので一杯あたりのビールは300ml弱。すなわち20リットル樽からは大体65杯取れる計算になりますね。ですから、10000÷65=154… ということで原価は約150円。これを1杯500円で提供すると、利益率は約70%という事になります。 結構オイシイですが、あくまでも完売した場合、しかし、20杯売れたら元が取れ、それ以降の45杯は500円かけると、なんと2万2500円の利益が出ることになりますね。ちなみに瓶ビールだと同じような値段で500ml丸々楽しめるので、消費者側から見ると圧倒的に瓶ビールの方がお得です。ただそれでも同じだけ飲んでも1万円くらいは利益が出る計算です。 ところが、最近はこれ以上に「稼いでくれる」飲み物がございます。それは何かといいますと、ウイスキーの「ハイボール」なんでございます。この飲み物なんですが、2008年に小雪が登場したサントリーの「角ハイボール」のCMが起爆剤だと言われてるんです。ただ、その前からはウイスキーのソーダ割っていうのは、そこそこの「オジサン」の廉価な飲み物って感じで存在はしていましたが、それほどメジャーなメニューではありませんでした。また、若者の間では「酎ハイ」のブームがございまして、ビールに代わるライトで廉価な飲み物として、おっさんの専売特許だった「甲類焼酎」が割酒として市民権を得ていた時期でございました。ウイスキー=スナックのボトルキープ=オヤジってな感じの図式が過去にございまして。一次会で「ウイスキー割」なんて今世紀初頭にはおそらく考えもなかったはずでございますよ(  ̄3 ̄)b でも、よくよく考えてみると、なにゆえオネーチャンやママのいるお店って「ウイスキー」が主流なのか・・。それはたぶん、ウイスキーの「原価率」が良かったからに違いなかったからなんでございます。ボトルキープなんてモノは、客が倍以上のの原価で店にそれを原資として置き、それを水割りで原価率上げの、チャージ料とりので、キープボトルはママにとっては、まさに金のなる木でもあったわけだった。まさに「水商売」ってな世界です。 しかし、この飲み物の経済を「炭酸」という武器で、またCM戦略で居酒屋レベルにウイスキー消費の流れを作ったのがこの「角ハイボール」だったわけです。しかも、この飲み物はきわめて「廉価」をウリにしています。今や,居酒屋においてハイボールはビールを凌ぐ勢いで、ビールのジョッキを使った「メガハイ」なんてのはあたりまえになっております。で、値段にしても大体350~400円という感じでビールより若干安めの設定が「妙」なんだと最近知りました。ハイボールを注文するお客さんも、ちょいと安めの清涼酒みたいな感じで、ビールの代わりに頼んだり、ビールって結構飽きちゃいますから口直しに飲んだりするんですな。ところが、このハイボール、飲食店レベルで言うとかなり「オイシイ」メニューだったりします。 先ほど「生ビール」の原価率のお話をしましたが、このハイボールのオペレーションを考えてみましょう。サーバーからジョッキに注いで、客に出すとき、生ビールでしたら「泡」で稼いでいた容量は、ここでは氷になります。で、ハイボールは氷たっぷりの方が美味しく感じる飲み物なのです。ビール以外の「炭酸」で割る酒類は、総じて氷が多めに入っています。その方が印象的に好まれるからございます。これが、まさに飲食店側からみれば福音そのものでございまして、「ハイボール・サワーブームが店を救う」というキャッチフレーズがあるくらいでございます。それがハイボールの「原価率」のコストパフォーマンスのよさなんですな。 まず、ハイボールをはじめとした炭酸系の酒はオペレーションが単純で、生ビールからジョッキへのオペレーションから比べると、かなり生産性が高いと言えます。泡より氷でコスト単価を下げられるからですね。したがって、原価率で言うと10%くらいなんでございます。すなわち、400円のハイボールの原価は40円~50円というところで、たとえば4Lのウイスキーから160杯くらいのハイボールが作れちゃうんでございます。で、ハイボールの場合、多少薄くともあまり気がつかないばかりか、濃すぎると逆にキツイので好まれないって言う感じなんでございます。 このところがホントはもっとコスパが大きいウーロンハイと違うところで、ウーロンハイの焼酎が薄めだと文句が出ますが、ウイスキーだと少量でも風味がございますから、無味の炭酸が相手だと逆に「薄め」にした方がオイシイという逆転現象がおこるというわけなんです。したがってハイボールって確かにコスパの帝王だということなんですよ。(  ̄3 ̄)b ですから、あたしの馴染みのお店は、あたしがハイボールばかりメインで頼みますからね、いつの間にか「お通し」がサービスされてるんですな。こいつはちょっと嬉しい。 ↓ お気に入りいただけたら、どれかにクリックをお願いします (〃ゝω・人)
by hidemaro2005
| 2017-06-29 20:53
| 日常
|
ファン申請 |
||